腹部超音波検査なら、胃腸以外の臓器がチェックできる!

腹部超音波検査では、肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓、などを描出できます。これらの臓器は、自覚症状が出にくいといわれる内臓でありますから、人間ドックや健康診断の時には、是非受診してもらいたい検診のひとつです。
腹部超音波検査の費用は、実費で5000円程度です。検査時間は10分~20分ぐらいとなります。上半身だけ衣服を脱いで、仰向きで横になります。お腹にジェルを塗って、プローブという検査装置をお腹に当てながら動かして検査します。痛みなどはありません。エックス線検査と異なり、被ばくなどもありませんから、妊婦、幼児でも利用できる検査です。
この検査で調べられる臓器は多岐に及び、肝臓、胆嚢、腎臓、膵臓、脾臓が主な対象となります。その他に、これらの臓器の内部や周囲の血管、リンパ節、胆管なども調べることができます。
特に胆石、早期肝臓がんの発見に有用です。胆石は、本人に自覚症状が全くない状態で、検診で初めて指摘される場合が多く、保有者の約10%は生涯、無症状で経過するともいわれています。
C型肝炎ウイルスが原因となっている慢性肝炎は、肝硬変や肝臓がんに移行する確率が高いので、定期的な検査を行う事で、早期の変化をとらえられます。
腹部超音波検査は、腫瘍などの有無以外に、その大きさや深達度(どのくらいの深さまで進んでいるか)を調べることができます。また、映し出される画像は臓器がリアルタイムで動いて見えます。そのため、検査のための組織を採取したり、臓器の位置を確認しながら治療を行うときにも使われています。
超音波検査のメリットは、腹部以外にも、心臓や乳房、骨盤内などでも活躍している検査方法で、リアルアイムで映像を確認できる上に、検査を受ける人の負担も少ないので、とても優秀な検査方法だといえます。
しかし条件によっては、精密な結果が得られない場合があります。超音波検査のデメリットは、条件によって精度が下がる事です。例えば太った人の場合は超音波の通りが悪く、よく見えないことがあります。また、やせすぎの方も見えにくいことがあります。胃や腸に空気の多い場合やなどでも見えないことが多いようです。その他に、検査技師の技術によっては、病変を見つける精度が下がることがあります。
腹部超音波検査は、検査技師の技術に頼った検査方法のため、固定して撮影するエックス線検査と比べると、結果が技師により変化する可能性を含んでいます。そのことを考慮して、他の検査と併用すると腹部超音波検査の結果の精度は高くなります。
40歳を過ぎたら、腹部超音波検査は積極的に受診することをお勧めします。例えば、脂肪肝などの場合、血液検査で問題が無くても、腹部超音波検査では、肝臓がギラギラしていて明らかに脂肪肝と診断されることがあります。これは、超音波検査をしていたから、得られた結果です。
沈黙の臓器が密着する腹部には、定期的な腹部超音波検査の受診がお勧めです。