見つけにくいとされる膵臓がん!血液が異常を見つけてくれる

膵臓の場所ってわかりますか?すぐにわかる人は少ないかもしれませんね。膵臓は長さ15cmぐらいの棒状の形をした臓器で、胃の裏側にあります。胃と背骨の間にある為、画像検査では膵臓を確認できますが、触診で膵臓の病変を確認するのは難しく、初期の異常は検査結果にも出にくい傾向があります。
では、どの様な検査を受ければ良いのでしょうか?人間ドック、健康診断で受診したいのが、血液検査(CA19-9)です。少量の採血(5ml程度)で検査可能で、検査料金は1000円~3000円となります。
この(CA19-9)は、膵臓がん以外に、胆のうがん、胆管がんなどの消化器系のがんで上昇する腫瘍マーカーです。その他に、卵巣がん、糖尿病、慢性肝炎、胆石症、胆嚢炎、慢性膵炎、子宮筋腫、良性卵巣腫瘍などでも陽性となります。
スクリーニング検査ですから、確定診断にはなりませんので、異常があると診断された場合は精密検査を受ける必要があります。陽性であっっても、精密検査を受けてみたら異常がない場合も多くありますから、過度な心配はひとまず置いておきましょう。
膵臓ってどんな働きをしているのかわかりますか?膵臓の働きは、大きく分けて三つの重要な役割があります。一つ目は食物の消化、二つ目は胃酸の中和、三つ目は血糖値の調節となります。消化酵素を分泌する外分泌機能と、ホルモン分泌を促す内分泌機能を持っています。
膵臓は胃酸を中和させる為に分泌液を出すのですが、膵臓の働きが悪くなると分泌液を出すことができず、膵臓自身を溶かしてしまう事があるのです。これが膵炎です。膵炎には慢性と急性がありますが、一般的に急性の方が症状も強く、腹部の激痛があります。飲食することで分泌液が出るわけですから、絶食の上、入院となります。
近頃、膵臓の病気が増加傾向にあります。要因は食生活の欧米化によって肉類、脂肪分の過剰摂取が取り上げられます。また、飲酒量の増加も原因と言われています。ただ、人によっては飲酒の量ではなく、個人の体質によっては少量であっても飲酒すること自体が、原因の場合もあるようです。その他に、膵炎の原因はストレス、不規則な生活、肥満とも言われています。
膵臓は触診などの直接的な検査ができないからこそ、定期的に膵臓のチェックを行うことをおすすめします。
血液検査(CA19-9)単体だけで、早期に病変を見つけるのは難しいものです。しかし、その他の検査と合わせることで、病気の可能性を示唆でき、精密検査へのきっかけができることで、早期発見につながります。
血液検査(CA19-9)と血液検査(CEA)の結果を併用することで、すい臓がんの診断結果の精度を高めると言われています。
女性の場合、血液検査(CA19-9)と血液検査(CA125)の結果を併用することで、卵巣腫瘍などの可能性を示唆する結果がでることもあります。
膵臓の異変は気付きにくいものですから、血液検査(CA19-9)は定期的に検診時に組み込んで、他の検査と併用するのが良いでしょう。