沈黙の臓器「肝臓」、初期検査なら簡単に結果が分かります!

肝臓はとても働き者です。かなり負担がかかっていても肝臓の異変は気付きにくいと言われることから、「沈黙の臓器」と呼ばれています。その名の通り、異変に気付いた時には、病気がかなり進行している場合があります。肝臓の役割は、大きく5つに分けられ、どれも人間にとって重要な働きをしています。
まず一つ目が、エネルギーの貯蔵です。食べたものから吸収した栄養分を貯蔵します。
二つ目が、血液の貯蔵を行います。肝臓内には全身の10分の1の血液が蓄えられています。
三つ目が、解毒を行います。アルコールや薬物などを身体に無害な物質に分解したり、細菌を殺したりして身体を守る働きがあります。
四つ目が、胆汁を分泌します。胆汁とは脂肪の吸収を助ける消化液で、古くなった赤血球やコレステロールから胆汁を生成し、胆管に分泌します。
五つ目が、物質を合成します。たんぱく質、脂肪分、ホルモン、ビタミン、など身体に必要な物質を作り出しています。また、フィブリノーゲンなどの血を固める作用のある物質を生成しています。
肝臓は非常にタフな分、異常を感じ時には、病気がかなり進行している場合も多いですから、定期的に検査をしておくのが有効だと思います。
肝臓は血液検査で異常を調べる事ができます。肝臓の主な病気として、肝硬変や肝臓が取り上げられますが、これらの原因は、B型肝炎やC型肝炎と言われています。血液検査でこれらの感染が無いかを調べます。
B型肝炎の有無を調べるには、HBs抗原検査を行います。C型肝炎の有無を調べるには、HV抗体検査を行います。それぞれ、検査料金は1000円~2000円程度で受診できます。
B型肝炎血液検査でわかることは、B型肝炎ウイルスの感染の有無です。陽性の場合は、ウイルスに感染した状態ですから、精密検査を行って治療を開始することになります。他人にうつす恐れもありますから、陽性の結果が出た場合は、早めの精密検査の受診が必要です。
C型肝炎血液検査でわかることは、C型肝炎ウイルスの抗体の有無です。陽性の場合は、「現在肝炎にかかっている人」、または「一度罹患したが、ウイルスは排除されて治っている人」が検出されます。この場合は、精密検査を受けて、現在肝炎にかかっていないと判断されれば、問題なしとなります。
B型肝炎もC型肝炎も他人にうつす可能性があります。医療環境の整備によって、医療現場での針刺し事故などの感染は減ってきていますが、多くは性交渉です。その他に、ピアスの穴あけなど正しく消毒をしないで使い回すことで感染の可能性が高くなります。
C型肝炎は進行が遅く、感染後10年~20年たって発病すると言われています。急性肝炎などにならずに、無症状のキャリア(体内にウイルスはいるが、症状が現われていない状態の人)は約200万人いるとの意見もあります。
C型肝炎ウイルスに感染している人は、感染していない健康な人に比べて、肝臓がんの発症リスクが700~800倍も上昇するとされていますので、積極的な人間ドック、健康診断の受診が有効となります。
肝臓は生命維持の要と言えます。少量の採血で簡単に血液検査できますから、定期的な検査をおすすめします。