24時間動き続ける心臓だからこそ、チェックしておこう!

心臓は止まることなく毎日働き続けています。他の臓器と違い、故障したからといって止まることは、死を意味します。だからこそ、定期的な検診は大切になります。
心臓をチェックするのに有益な検査が、心臓超音波検査(心エコー)です。人間ドックなどの実費負担の場合、料金は8000円~10000円程度です。検査時間は20分~30分程度です。検査を受けるに当たって、事前の食事制限などの制約はありません。
左側を下にして横たわった状態で検査が行われます。胸に検査用のジェルを塗って、プローブと呼ばれる超音波発信機(マウスぐらいの大きさ)を当てるだけですので、痛みなどはありません。正確に心臓を観察する為に、検査技師の指示に従って、息を止めたり吐いたりしながら検査を受けます。同時に心電図をとる為、前胸部や手首と足首に電極をとりつけます。
検査の仕組みは、高周波数の超音波を心臓に発信し、返ってくるエコー(反射波)で心臓の様子を画像に映し出して診断するというものです。エックス線検査の様に放射線による被曝の心配がないので、妊婦や幼児の方でも安心して受診できます。
超音波検査での異常とはどのようなものか?心臓の形が大きかったり、動きが悪かったり、血液の逆流があった場合などです。状態によって、経過を観察する、胸部エックス線検査、心電図検査、心臓カテーテル検査などのさらに詳しい検査を行います。
心臓超音波検査で分かる事は、心臓の大きさです。心臓の形が大きくなる場合、一般的には心臓が弱っていることが多く、大きさを確認することは非常に重要です。
その他に、弁逆流を見つけることができます。心臓弁は、血液が流れるたびに開け閉めされる蛇口の様な仕組みになっており、規則正しく動いています。超音波では、血液の流れる方向や速度が分かる為、異常があれば発見されます。
弁狭窄は、弁が硬化することで起こります。加齢によって狭窄が進むことが多い病気です。狭くなった部位では、血液の流れが急激に早くなるので、血液の速度を測れば弁狭窄であるかが分かります。
さらに、心房中核欠損症や心室中隔欠損症などを発見することができます。これは、生まれつき心臓壁に孔が開いている先天性疾患ですが、幼児期にはあまり症状に表われないことや、大きな障害にならず、成人するまで発見されないこともあります。超音波検査では、血流の異常で発見することができます。
普段の生活で、特に異常を感じなければ、人間ドックや健康診断で、心臓超音波検査を受診しようと考える人は少ないかもしれません。しかし、息切れなどの症状があっても、体が慣れてしまって気付かない場合もあり、その様な状態を放置しておくと、病状が進んでしまう事もあります。
心臓超音波検査では、心臓肥大や心拡大、拡張型/肥大型心筋症、弁膜症、心筋梗塞などを発見することが可能です。定期的に心臓超音波検査を受診することによって、心筋梗塞が起こる可能性を捉えられることは、突然の発病を未然に防ぐことができますから、とても価値のある検査と言えます。
心疾患は、「がん」に次いで死因第2位を占めています。突然の心臓停止は死に直結しますから、定期的に心臓超音波検査をすることは、健康な生活を維持する為に大いに役立つと言えます。