若い人ほど子宮頸がんのチェックは定期的にしよう!

子宮は、胎児を育てる働きをする臓器です。膀胱、直腸に隣接しており、骨盤の底部に位置しています。子宮は洋ナシを逆さまにした形状で、鶏卵くらいの大きさです。子宮は部位で呼び方が違います。子宮の下から3分の1程度のあたりで、膣につながる部分を子宮頸部と呼びます。上の3分の2は子宮体部と呼びます。子宮体部の左右には、卵管と卵巣が繋がっています。
ここでは、子宮頸がんの検診についてお話していきます。近年、罹患者に20~30代の女性が増えていますので、若いうちから積極的な受診が必要です。子宮頸がん検診は、20歳以上の女性が対象者となります。検査は、細胞を取って行いますが、問診、視診と併せて検査されることが一般的です。検査費用は実費で、3000円~5000円程度となります。
診察台に座った状態で、医師がブラシやへらなどで、子宮頸部を軽くこすり細胞を採取します。その際に、子宮内部を視診して、見た目での異常が無いかも確認します。細胞採取の際は、痛みはほとんどないか、ちくっとする程度です。検査時間は2~3分程度と短時間で終わります。
通常、子宮頸がんはゆっくりと増殖します。がんになる前兆として、子宮頸部の組織にがん化する可能性がある細胞が増えることを異形成と呼びます。異形成は、軽度、中度、高度と移行し、上皮内がん、浸潤がんへ変化します。がんへの進行速度は3年から10年程度と言われており、定期的に検診を受ければ、がんになる前の異形成の段階で見つけることが可能です。
軽度の異形成については自然治癒もありますから、異形成が必ずがんになるというものではありません。高度の異形成になると、医師と相談して治療や異形成部分を取り除く手術を検討することになります。
子宮頸がんが発生する原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)だと、近年では大きく取り上げられています。HPVは性交渉により感染する為、ほとんどの女性が一生に一度は感染するありふれたウイルスです。このウイルスは人の免疫力によってやがて排除されるものですが、HPVが長時間体内にあり続けると、ごく一部の人で、細胞ががん化することが明らかになっています。
子宮頸がん検診と併用して、HPV検査を受ける事で、子宮頸がんになるリスクを減らすことができます。HPV検査の費用は実費で4000円~5000円程度となります。検査方法は、子宮頸がんと同様に細胞を採取して検査します。子宮頸がんとHPVの検査は同時に行えます。HPVの型は100種類有ると言われています。その中で、子宮頸がんの発生に関連するHPVは13種類程度です。この13種類に該当すれば、検査結果は陽性となります。
この場合、陽性であっても、同時に受診した子宮頸がんの細胞にがんが無ければ、今回は問題なし(がんではない)となります。しかし、危険因子は現在持っている事になりますから、翌年も子宮頸がんとHPVを受診しましょう。翌年受診してHPVが陰性であれば、体内から危険因子のウイルスは排除されたという事になります。
子宮頸がんの進行は3年以上経過かけて変化していきますから、毎年1回定期検診を受けていれば安心できますね。また、HPVを併用することで、より詳しく子宮頸がんのリスク管理ができますから、是非併用して受診するのが良いと思います。