乳房検査、マンモグラフィとエコーの使い分け方はコレ!

乳がんを調べるには、マンモグラフィとエコー(乳房超音波検査)があります。
マンモグラフィは、がんを発見できる有効性が認められているので、厚労省のがん検診で推奨されています。エコーも以前に比べれば、有効性が認められていますが、人間ドックや健康診断で推奨されている検診方法は、マンモグラフィが圧倒的に多いです。
マンモグラフィを実費で受診した場合の費用は、5000円程度です。エコーを実費で受診した場合の費用は、3500円程度となります。
マンモグラフィの検査方法は、エックス線装置を使った検査です。乳房を2枚の板で挟んで平たくし撮影します。乳房を強く挟むので、強い痛みを感じる場合があります。エックス線を使いますから、妊娠している人は検査できません。検査時間は5分~10分程度です。
エコーの検査方法は、高い周波数の音波を出して、乳房内部の様子を白黒の画像として描出する検査です。検査用ジェルを胸に塗りますが、特に痛みなどはありません。検査時間は10分~15分程度です。妊娠していても検査が可能です。
マンモグラフィの利点は、しこりとして触れる前の乳がんを発見できると言われています。小さいしこりや、しこりになる前の石灰化を写し出せるので、乳がんの早期発見に威力を発揮します。しかし、乳腺組織が密な若い女性では、画像が全体に白く写ってしまい、病変をみつけにくくなります。
エコーの利点は、乳房の内部の構造を観察しながら、触診では検出できない小さな病変を見つけることができます。しこり(腫瘤)が良性か悪性か調べることができます。良性の乳腺症やしこりのようなものから、乳がんまで早期に発見することが出来ます。
マンモグラフィとエコーは、併用すると結果の精度が上がります。
乳房は乳腺の密度によって4分類されています。日本人では高濃度乳房である人の割合が5割~8割あると言われています。1~2番目に高い高濃度乳房の場合、マンモグラフィの画像は白く写ります。がんも白く写るため、異常が見落とされる可能性があります。
実際、マンモグラフィの結果で「異状なし」であっても、エコ―で「異常あり」となる人がいます。
マンモグラフィ検査を受診した人が「高濃度乳房」であっても、現在は国の規定が無いので、本人への通達はされていません。という事は、高濃度乳房の人のマンモグラフィの結果は、見にくい(見落としやすい)画像で診断されているということですから、正確な診断とは言えません。
厚労省では、今後「高濃度乳房」の女性への通知体制を整備すると発表しました。この、体制が整えば、高濃度乳房の人は、マンモグラフィとエコーを併用するなどの利用方法を、自身で検討することができます。
乳腺の画像診断は、複雑なので、他の臓器に比べて難しいという意見があります。乳房の検査は思い立った時だけやるのではなく、定期的に検査し、過去の画像と見比べることが大切です。気になるしこりは変化の経過をたどることで、見つけられる病変もあるそうです。
例えば、マンモグラフィは毎年検査を受けて、エコーは2年に1回受けるなど、観察するタイミングを変えることで、変化を見つけやすくなります。また、問診には、気になる部分があれば書き込みましょう。その部分を重点的に観察してもらえるので、異常があれば見つかりやすくなります。